今日も鳥たちはどこかで羽ばたき、
光と戯れ、木々を渡る。
いつもそばにいるはずなのに、
その暮らしを私たちはよく知らない。
花蜜を食べる鳥、水に潜る鳥、夜行性の鳥。種が違えば特徴も様々。
日常に溶け込み消える。鳥たちの軌跡。
香りを通して広がる世界は、
一羽一羽の鳥が織りなす物語。
鳥ノートは、鳥たちの小さな記録帳。
この香りがあなたと鳥を結ぶ道しるべになりますように。

ITEM




つばめ
つばめは、春に日本へ渡ってきて暖かな季節の到来を感じさせる渡り鳥。
初夏には、軒下や人工物の近くで生活や子育てをします。
夏の終わりになると、集団ねぐらで夜を過ごします。
集団ねぐらへ帰る無数のつばめが、夕焼けの空を軽やかに急降下や急旋回を繰り返し、
スイスイと泳ぐように飛ぶ姿が印象的。
つばめは「初夏の夕焼けを滑らかな軌道を描きながら飛ぶつばめ」をイメージした香りです。

初夏の夕暮れ、まだほんのりと昼の熱を含んでいる空気をスイートオレンジで表現。
ベルガモットの爽やかさは、自由自在に空を舞う飛翔感を。
エレミやジャスミンの甘さがつばめの心地よく滑らかな軌道を思わせます。
やがて陽が落ち、夜の帳が降りる落ち着きをウッディーアンバーで表現しました。
すずめ
すずめは、日本人にはとても馴染み深い昼行性の鳥。
日の出の少し前から活動をはじめ、砂浴びや水浴び、日光浴が大好きで、木の実や花蜜も食べます。
冬になると羽毛を膨らませてふっくらとしたまんまるボディになります。
この丸くなったすずめと「ふくら雀」と呼び、古来より豊かさの象徴であったそうです。
すずめは、「日向ぼっこと花蜜を食べるすずめ」をイメージした香りです。

朝の公園の爽やかさと透明感のある空気感をベルガモットとリーフグリーンで、
ローズとジャスミンで春の暖かな陽だまりとすずめが楽しむ花蜜や木の実を表し、
ふわふわふっくらとした雀をホワイトムスクで表現しました。
かわせみ
かわせみは、河川や湖沼に生息する青く輝く羽色が魅力の鳥。
後頭部から尾にかけてのコバルトブルーは、
角度によって鮮やかな緑色に見えることから、水辺の宝石とも呼ばれています。
和名は翡翠。
長く細長い嘴は、魚取りに適しており、獲物となる魚を見つけると勢いよく水中に飛び込みます。
今回の香水は、「夏の渓谷に佇むかわせみ」をイメージした香りです。

レモンとライム、リーフグリーンにヒノキ香りを合わせ、森に囲まれた渓谷を。
清々しい爽やかな香りは夏の暑さを忘れさせるかのよう。
アクアミュゲは、かわせみが水へ飛び込む水飛沫、シダーウッドの木の香りとホワイトムスクの香りが加わり、
渓谷に降り注ぐ木漏れ日と静寂の時間を表現しました。
ふくろう
ふくろうは、鋭い爪、発達した目と耳を持つ夜行性の鳥。
羽にはふわふわの細かい毛が生えており、これにより音を立てずに飛ぶことができます。
樹上で獲物を待ち伏せし、獲物を見つけると羽音を立てずに、獲物を狩ります。
その樹上でじっと獲物を待つ姿や狩りの姿から「森の賢者」「闇夜のハンター」などの異名も。
今回の香水は、「月夜の社寺林で獲物を狩るふくろう」をイメージした香りです。

ジュニパーベリーやゼラニウムなどのハーバルノートが夜の森や冷たく澄んだ空気感を彷彿とさせます。
そこにスパイシーさが加わり、力強い羽ばたきと狩りを表現。
ラストはホワイトムスクやバニラの甘さも加わり、ふわふわした羽毛や樹上でじっと獲物を待つひと時を表現しました。